七宝について

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七宝ジュエリーとは

七宝(エナメル[英]、エマイユ[仏])とはガラス質のエナメル粉末を金やプラチナの板状の上に載せ、800度近くの熱で焼成を繰り返し発色させる技法で、 時代により様々な七宝技法が産み出されてきましたが、七宝技法の発祥は遠く古代エジプト、ギリシアまで遡ることが出来ます。それ以来私たち人間の営みの中で、 ある時はジュエリーとして、工芸品として、そして宗教の聖職器などと深く結びついて今日に至っています。

ジュエリーの分野ではルネサンスの時代に大きく華を開かせます。また19世紀ビクトリア女王の時代に、カルロ・ジュリアーノによって素晴らしいエナメルジュエリーが造り出され、 その何点かはアンティークジュエリー市場でも見ることが出来ます。スイスエナメルやフランスのリモージュ地方を中心としたリモージュエナメルも興味深いものがあります。また19世紀末に興ったアール・ヌーボーに おけるルネ・ラリックやユジーヌ・フュイヤトール、ジョルジュ・フーケ等が多用した、プリカジュールエナメルの数々の作品は、現在でも私たちを魅了してやみません。 日本でも江戸末期に名古屋の梶常吉によって七宝の近代化が始まり、明治期の京都の並河靖之によって完成された有線七宝を用いた多くの七宝焼は、海外のコレクターの手に渡りました。

現在では京都の三年坂美術館や並河靖之記念館で彼の傑作を見ることが出来ます。また同じ時期に活躍した無線七宝の涛川惣介も世界レベルの傑作を残しました。 アール・ヌーボー以来100年の歳月が流れ、近年になって七宝に対するジュエリー作家の関心が高まり、様々な試みが行われるようになりました。スペインのマリエラ、フォルツファイムの オットークライン等は代表的なエナメルメーカーですが、日本人でも何人かの作家が七宝を用いてジュエリーを制作しております。

七宝技法

七宝技法

「Shiki」に使われている七宝はバスタイユ、ギョッシュ、プリカジュールという 3種類の技法でお作りしています。透明な七宝釉薬(白は不透明)を色によっては何回も焼成を重ね、研ぎ出して完成させます。また製品化までにモニターによる繰り返しのテストも実証済みでございますので耐久性も充分、安心してお使い頂けるものと確信致しております。万が一、傷をつけてしまった場合でもメンテナンス保障をいたしております。
(修復の難易度によっては、お見積を提示し実費を頂戴する場合もございます。)

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